○執行草舟先生の講演録。
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『草舟言行録I 日本の美学』執行草舟(2022)
・人生とは単純なものである。
・人間にとって、大切なものは一つしかない。
1.生命燃焼と武士道
・毎日毎日命を刻んで、疲れ果てる。
・絶対に手に入らないものに憧れる。
・どういうところに自分の命をすり減らすかが人生。
・自分が命をささげる対象を見つけること。
・立派に死ぬためには、健康でなければ出来ない。
・英米の一番よいものは「書物」になっている。
・近い祖先を仏壇に祀り、遠い先祖を神棚に祀った。
・石田梅岩の石門心学。士魂商才という武士道。
・いじめられるということは、立場を替えれば社会、人間の本質を分からせられるということ。
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2.日本人の読書
・何か一つのことを命がけで貫くということが武士道の根源。
・自分の武士道の中心にまず読書をもってきた。
・問いをもらうために読む。
・負のエネルギーは、書物との対話によってしか得られない。
・なるべくゆっくり読むのが良い。
・読書は正しく死ぬためにある。
・読書は、人間として正しく死ぬために、どういう風に死ぬかを学ぶためにやってほしい。
○『カラマーゾフの兄弟』積読になってたから読んでみよう!
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3.これからの日本を考えるために
・自分の国を他の国に守ってもらう国家は、まともな国家ではない。
・無限経済成長路線を捨てる
・還元型循環経済。食べては出し食べては出しで、別に成長しなくていい。
・家族というのは、基本的に仕事を共にする集団。
・本に書いてある内容ではなく、その本を書いた著者の心を掴み取る。
・克服できないまま死ぬ。
・後に人に伝えられるものというのは、その苦悩と呻吟だけ。
・正しさを養う。
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4.政治家に必要な美学
・美学とは、実行力を伴う哲学。
・美学がなくなれば、人間の判断は、好悪、損得しかない。
・美学とは、自己を律する生き方。
・哲学に、実行が伴うと美学になる。
・M.ヤングの『メリトクラシー』を読んだとき、とてつもない感銘を受けた。
・ヴィクトリア朝イングランドというのは、すべての人間に「負い目」があった時代だと書いてある。
・社会と言うのは、何らかの「欠如」がことのほか大切。
・社会の退廃は、「満足」からやってくる。
・まず尊敬する人がいる。
○自分の場合は、二宮尊徳、安岡正篤先生かな。
・惚れると、本の場合は行間が入ってくる。雰囲気。相手を愛すると、行間が染み入ってくる。
・不幸な人のほうに真実がある。
・日本が世界に誇るべき美学は、禅の無常観と武士道の死生観しかない。
・滅んだ後に残すべきものを残そうとしているだけ。
・私の著作も講演も、全ての活動は、滅んだ次の段階のためにやっている。
○これ凄いな~。
・武士道は、自分を律することだけ。
・人に教えようとすると、その瞬間に終わりになる。
・武士道を貫徹する道徳の根本は、修身。修身斉家治国平天下。
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・私のしつこさの中に、私の魂の「誠」があると思って頂ければ、何より嬉しい。
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『草舟言行録II 人間の運命』(2023)
・読書とは、読者と著者の対話。
1.真の人間とは何か
・愛も、重力と斥力のバランスのように成り立っている。
・求心力と遠心力のせめぎ合いこそが、愛の根源。
・愛を受けるために、我々は虚弱に生まれる。
・人間は必ず自分の上に何かがなければならない。
○自分にとっての「上」は何だろう。
・条件なしの「愛情」を与えると、今までケダモノだった脳が、人間の脳に転換していく。
・本来の躾とは、自分を抑えなさいという、それだけに尽きる。
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2.運命と骨力
・欲望が肉。志や精神が骨。
・尽くした本人には分からない。結果を考えずに捨て身でいくしかない。燃焼のことだけ考える。
・肉体は、水平。精神は、垂直。
・その日その日の仕事に、全力で体当たりしている。その結果として、良い方向に向かうにきまっている。
・垂直を学ぶには、読書しかない。
・読書は、知識を減らすために読む。読書は役に立たないものを読む。読書は、燃え尽きるために読む。
・船の竜骨。
・骨力があると思った人というのは、本当に骨も2倍ある。(骨壺2つになる)
・もう人類は、自殺過程に入ってしまった。
・限度を弁えないということが駄目。
・人類に対する裁定者がいなくなった。
・芸術には力がある。
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3.人間の感化力について
・人生で最も重要なことは、教えては駄目。
・感化とは、真の人間としての生命の継承
・相手に強要すると、感化は働かない。
・人間は、良い事をしていると、善人思想が強くなるから気を付けるように。
○俺もそうだよな~。気を付けないと。地域のため、後輩のため・・・と善人思想になる。
・毎日独りで反省し続ける人間にならなければいけない。
・自分が何かに我慢すれば、それだけで人に愛を与えることになる。
・与えようと思う必要すらない。自分が我慢すれば、相手には良いものが自動的に行く。
○おー! Giveという考えすらおこがましい。
・真の道徳は、話すことも、教えることもできない。
・道徳は、語れば語るほど、反発心を招いてしまう。
・子供を心配して、自分がずっと苦悩すればいい。子供には、その苦悩を見せない。口にすれば、その瞬間に祈りが消える。
・森信三の「躾の三原則」 靴をそろえる、腰骨をたてる、はいと返事をする。
○これを、子供達にやってほしいなら、まず自分がやるってことだな。
・大人になって元気でいられること自体、誰かから愛された動かぬ証拠。
・その人間が生きてきたとおりになるのが、人相。
・顔を創ったのは、やはり脳。
・自分の脳は、自分で創る。人間の臓器の中で、脳だけは自分が創る。
○これ凄い!
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4.運命に生きる
・運命とは、宇宙から与えられた自分だけの一つのエネルギー。
・運命だと自覚したら、それを好きになる。
・愉しむのが運命。つまり味わう。
・武士道そのものが、不幸の哲学。
・人の人生を保証できる人などいない。
・人生は、どうなるか分からないから愉しい。
・読書とは、過去に生きた偉大な人の魂と触れ合うこと。
・読書を、死ぬまで、死ぬほどしなければ、運命が喜んでくれない。
・子供を助けることができると思うのは、傲慢。人間は、誰も助けられない。
・魂は、地球上に遍満し、宇宙に遍満している力。
・優しさとは、運命の敵。
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○う~ん、やっぱり噛みしめながら読みたい本。
○これから、大文学を読んでいこう!
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