○23年9月2日(土)トカイナカハウス神山さん企画 ときがわ自然塾「石破茂氏と市民対話集会」に向けて読んだ石破茂先生の本。
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『我がまちからの地方創生~分散型社会の生き方改革』石破茂・神山典士(2023)
・コロナ禍で日本人は何を学んだのか?
・地方創生の本質、神髄は何か?
・必要なのは、国民一人一人が「我がまち」の未来を真剣に考え、自らつくっていくこと。
・過疎になっていく町が、逆に空き家という新しい時代へと対応する器を授けてくれる。
○この発想、素晴らしい!
・古いものを上手に使うしかない
・子供を産み育てづらい東京に人が集まりすぎていることが、人口減少の一つの大きな原因。
・山城 中世戦国時代の城跡
・消費者でしかなかった女性たちが、だんだんと自分で仕事をつくる生産者となる。
○これいいよな~。
・キッチンカー=戦車
・日々できる限りのことを続けていくしかない。
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『異論正論』石破茂(2022)
・地方の持つ潜在力を爆発的に発揮させることで、経済構造や社会構造を大転換する。
・日本人の国内旅行を増やすことが王道。
・人民解放軍は、国軍ではなく、共産党の軍である。
・あらゆる事態を想定しておくことが政治家には求められ、そのためには寸暇を惜しんで本を読む、識者にお話しを伺うなど、勉強をし続けることが絶対に必要。
・はじめに広くテーマについて学ぶ中で「この人の視点が面白い」と感じたら、その人の著作をできる限り読んでみる。私淑ということになるが、一度とことんその著者の思考法や知見を追いかける。
・本を読みこむときは、大切なところに線を引く。頭に入れて咀嚼できたら、講演などでその話を取り入れてみる。少しずつ自分の言葉にしていく努力をする。
○石破先生ですら、こうやって「少しずつ自分の言葉にしていく努力」をされている。自分はまだまだ。
・国民を信用しない政治家が、国民に信用されるはずはない。
・これからの日本は「自立精神旺盛で、持続的な発展を続けられる国」を目指すべき。
・私自身の主張は、初当選の時からさほど変わってない。
ー憲法改正
ー集団的自衛権の全面的行使を可能とすること
ー地方分権を推進すること
ー2世やタレントでなくても、国会議員を目指せるような環境を実現すること
・我が国に残されたフロンティアは、地方にしかない。
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『政策至上主義』石破茂(2018)
・「政治家の仕事は、勇気と真心をもって真実を語ることだ」(渡辺美智雄氏)
・「感じ悪いよね」と思われていたのが、2009年の自民党。
・ディベートとは、読書の戦い。大量の本を読まないと、他のディベータ―に徹底的に論破される。
・「自立精神旺盛で、持続的に発展する国づくり」を実現する手段として、憲法改正が必要。
・1952年に締結した日米安全保障条約を簡単に言うと、アメリカは日本を守る義務があるが、日本はアメリカを守る義務はない。ただし、その代わりにアメリカは日本に米軍基地を置くというもの。こうなった最大の原因は、日本が集団的自衛権の行使を認めていなかったことにある。
・党内議論を経た政策のほうが、論理的説得力は強くなる。
・民主主義とはプロセス。
・冷戦下の経済成長期は、「ほとんど何もしなくていい時代」であった。
・「もうけっこうです」というくらいまでしつこく説明。
・厳しい質問に正面から答えてこそ、多くの人に伝わる。
・個々の国会議員の独立性、自立性は高い。有権者の代表として選ばれた、独立した存在。
・経済成長と人口増加時期の政治の仕事は「果実の分配」であった。
・今後は「不利益の分配」についても正面から語っていくことが必要。
・トリクルダウン現象は起きない。
・上場企業以外で働く人たちこそが、日本人の大多数。ここにダイレクトに効くような政策を考えなければ、国民一人一人の実感につながらない。
・伸びしろの大きい地方経済を支える農林水産業、建設業、サービス業などの生産性を大幅に向上させることで、地方の所得をあげる。
・風(選挙)に負けない政党でなければ、長期的な政策を打ち出せない。
・水月会の同志
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E6%9C%88%E4%BC%9A
・日本国憲法は、日本が独立していない時、国家主権を有していなかった時の憲法。
・独立に必要な条件が落ちている。
参考:憲法第九条
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%9B%BD%E6%86%B2%E6%B3%95%E7%AC%AC9%E6%9D%A1
・自民党の改正草案は、9条1項は殆どそのままで、第2項に「前項の規定は、自衛権の発動を妨げるものではない」と記述。
参考:https://www.yomiuri.co.jp/column/20220519-OYT8T50038/
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『日本列島創生論~地方は国家の希望なり』石破茂(2017)
・地方の真しな取組こそが、国を変える。
・日本は海外からの直接投資が非常に少ない。
・大事なのは「よそ者」の視点を持つこと。
・現場に近い所に、需要も知恵もある。
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『軍事を知らずして平和を語るな』 石破茂・清谷信一(2006)
・軍隊と自衛隊の最たる違いは、軍隊が通常の六法から距離を置いた存在と言う点。
・自衛隊は、六法の内側にいる。
・政治家は、国民が選挙で落とせる。
・官僚が暴走した場合には、止めるシステムが存在しない。
・徴兵制から志願制への移行がトレンドになっている。
・日本は、NBC兵器すべての攻撃を受けた世界唯一の国家。
・民意を問うのが、国会議員の仕事。
○問われた民意に、こちらがきちんと答えられるのか。そのために、どうするか。
・軍隊と警察の大きな違いは、戦時になれば、軍隊は国際法に従う。警察は、国内法によってしか行動しない。
・「弱い兎は、長い耳を持つ」
・自分の国は、自分で守るのが原則。
・南アフリカは、核保有後、それを廃棄した世界で唯一の国。
・「存在する自衛隊」から「機能する自衛隊」へ。
・農業と防衛は似た構図。国家の安全保障の根幹であるけれど、相当に脆弱な体質。
・小泉内閣は、有事法制や国民保護法を成立させ、防衛庁、自衛隊の大きな改革を行って、国民の国防に関する常識の正常化に多大な貢献をした。
参考:https://www.kokuminhogo.go.jp/gaiyou/yujikanrensei/index.html
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