○評価に関する英語論文(2本)
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Angrist,J.D. & Pischke,J.-S.(2010) The Credibility Revolution in Empirical Economics: How Better Research Design is Taking the Con out of Econometrics.
・Leamer,E.(1983)によるRobustness頑健さに関する批判。彼は、ランダム実験こそが、理想的な研究デザインであると考えた。
・彼は、ナイーブなRegression analysis回帰分析を批判の対象とした。多くのEconometrics計量経済学は、Credibility信頼性に欠けているとみていた。
・1970年代から1980年代にかけて、メインフレームコンピューターの処理量は多くなったが、それが信頼性につながるわけではなかった。
・Tenessee STAR実験は、ランダム化比較試験の好例となった。
・ランダム実験モデルには、大きく2つの批判がある。
1)外的妥当性への疑問 2)研究の矮小化
*参考(小林2020)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjoes/20/2/20_33/_pdf/-char/ja
EBPMに連なるもう1つの大きな流れとして、経 済 学 に お け る 信 頼 性 革 命(Credibility Revolution)や開発経済学におけるフィールド実験の興隆を指摘できる。
信頼性革命はAngrist and Pischke(2010)が付けた名称だが、経済学の実証分析が因果推論の枠組みで解釈されるようになった結果、分析結果に対する信頼性が向上したことを意味しており、因果関係を特定するための実証分析手法が発展した。
因果関係を特定することの重要性が高まるなか、開発経済学の分野ではRCTを実際の社会のなかで行うフィールド実験が興隆し、現実社会でのさまざまな制約を考慮しながらRCTを行うための手法が開発され、EBPMの潮流に影響を与えてきた(高野2020)。
○立教大学大学院 中原ゼミ(博士課程)で、「評価」に関する発表をさせてもらった際、ゼミ生の新村さんから、アングリスト教授がノーベル賞受賞者だと教えてもらった。
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Campbell,D.T.(1968) Quasi-Experimental Design
http://www.asasrms.org/Proceedings/y1965/Quasi-Experimental%20Design.pdf
・Quasi-Experimental Design 準実験・疑似実験デザイン
・No experiment ever proves a theory, it merely probes it.
実験は理論を証明しない。調査するのみ。
・Internal validity 内的妥当性を脅かす8つのもの:
1)History歴史 2)Maturasion成熟 3)Testingテスト効果
4)Instrumation測定方法 5)Stastical Regression回帰 6)Selection選択
7)Experimental mortality 8)Selection-maturation interaction
・External validity 外的妥当性を危険にさらす4つのもの:
9)reactive or interaction effect of testing
10)interaction effects between selection bias and the experimental variables
11)Reactive effects of experimental arrangements
12)Multiple treatment inference
○ん~。まだまだ理解不足。
○参考文献に、Thorndike & Woodworth(1901)の有名な実験も載ってた。
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