○モトローラ社での研修評価の実践事例(英語本1冊)
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『The Training Evaluation Process』 D.J.Basarab,Sr.& D.K.Root(1992)
・Dayton大学 Root教授のコースで、プログラム評価について学習。
・The Training Evaluation Process 研修評価過程は、プログラム評価の目的であるimprove 向上(Not to prove実証ではなく)を支援する。
・研修評価は、意思決定に必要な情報を提供する。
・Formative evaluation形成的評価は、研修を改善するために行う。
・Summative evaluation総括的評価は、研修のメリットと価値を提示する為に行う。
・D.Kirkpatrick(1959)を参照し、レベル1と2は、形成的評価に。レベル3と4は、総括的評価に活用する。
・レベル3の評価においては、研修3か月後と研修6か月後の2回、データを取ったほうが良い。
・研修評価は、personnel evaluation 人事考課ではない。
・レベル2で、期待される学習がなされていないならば、その後の業務上パフォーマンスと、研修との関係を問うことは難しい。
・レベル4評価においては、「まだ研修を受けていない人たち who have not received training」が必要。
○統制群は「まだ受けてないけど、これから受ける人達」にすれば、確かにやりやすいかも。
・実験群と統制群では、同じAccounting recordsを、同じ期間、追っていく必要がある。
・図 Training Evaluation Process
・5段階
1)Plan 2)Develop 3)Obtain 4)Analyze 5)Report
・各レベルでの情報収集方法
・評価計画では、理論と現実的なビジネス実践をバランスさせることを目指す。
・まずは「研修計画」が存在するかを確認する。もし無いなら、研修に対するコミットメントの低さの現れである。
・どの研修を評価するのかを決める。
・どのレベルの評価をするのかを決める。
・鍵となるステークホルダーは誰か。
・評価する目的と、問うべき「Evaluation questions 評価質問」を明確にする。
○Brinkerhoff et al.(1983)が引用されてた。
https://www.learn-well.com/blog/2021/10/brinkerhoff-3.html
・レベル1評価の質問例 p89
・研修後に、講師以外の人物が、受講生に研修内容に関するインタビューを行う。
・レベル2評価で使われるテストの一つ:Performance-based tests(Work simulations、Practice exercises)
・Pre-testにおいて「分からないところは、Guessせずに、白紙にしておいて」
・「あなたは、この研修が対象としている人でしょうか?」と聞く。
・レベル3評価では、受講生が「行動を実践したか」を確認する。
・研修は、従業員の知識、スキル、態度を変えるために行われる。
・レベル3評価の例 p128
○この質問紙では「どんな良い結果が出た」までは聞いてない。やっぱり、SCMってコロンブスの卵だよな~。
・Action plan 行動計画においては、Mental skills、Physical skills、Attitudeに関するSpecifice action verbs 特定の行動動詞が含まれているべき。p131
○行動したかどうかを、外部から観察できるような動詞(例:説明できる、実践できる、選べる)
・レベル3評価でのインタビューでは、具体例や詳細を聞き出す。
・レベル3評価でのオブザーブでは、研修で教えた行動が実践されているかを観る。
・レベル4評価を行うかどうかの基準
○確かに「これらが無いなら、レベル4評価はしない」というのは、明確な基準。
・レベル4成果として
1)Increased output 結果の増加
2)Time savings 時間の節約
3)Improved quality 品質の向上
・レベル3評価で、データを集める手法
1)質問紙 2)行動計画 3)インタビュー 4)観察
・ランダムに、システマチックではない方法で集められたデータは、偏りがあり、不完全なものとなる。
・成功する評価においては、Timelyタイムリーで、正確で、使えるデータの収集がカギになる。
○特に「Timely」さが大事だよな~。
・Frequency histograms 頻度の棒グラフは、レベル1と3の質問紙調査の結果を示す良い方法。
・Mean 平均値 Median 中央値 Standard deviation 平均値からの散らばり度合い
・t-test t検定で、統計的有意さを測る
・レベル3評価の提示例
○「使った結果、どうなったか?」を聞くのが、SCMの良さ。
・評価自体が果たして効果的であったのかを測定するのが、Meta-Evaluation メタ評価。
・30のStandard基準は、4つのカテゴリーに分けられる。
1)Utility 2)Feasibility 3)Propriety 4)Accuracy
・メタ評価を行うのは、評価者以外の人物。
○こういうの素晴らしいな~。評価をするということは、正直さ、誠実さが求められるってことなんだろうな~。
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●参考:モトローラ社について https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9
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