○年末年始に読んだランチェスター本(3冊)
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『利益時間戦略』竹田陽一(1983)
・利益時間戦略は、努力の法則。
・中小企業では、一人当たりの純利益(経常利益-税金)が、1か月2万円以下の企業が非常に多い(年24万円)。
・「初心忘れず」とは、人より多くの時間を創造する心構えと態度。
・自己資本比率の高い会社は、安定度が高い。
・脱サラで成功するかどうかは、ひとえに戦闘時間の投入量を、4倍以上にできるかにかかっている。
○A社さんの代理店さん達で上手くいかなかった人たちは、やっぱり朝が遅かったよな~。
・資金力に恵まれない者は、長時間労働を背景に、軽装備な戦略で経営を行うと成功率が高くなる。
・会社を倒産させたり、危うくした二代目、三代目の経営者を調べると、とにかく朝が遅い。
・利益時間の法則 R=S×T² 成果=技能×時間²
・自己資本を増加させようと真に決意したならば、経営者自身がまず戦闘時間量を多く作り出し、本業に集中して投入するしか手はないのである。
・累積赤字の解消は、戦闘時間の増大から着手すること。
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『ランチェスター法則のすごさ』竹田陽一(1995)
・アメリカでは、ランチェスター法則を、経営に応用していくことは、時代と共に忘れられてしまった。
・経営の目的は「ある特定の商品で顧客や得意先を作り出し、顧客占有率1位の地域を作るか、1位の業界をつくること」にすべき。
・社長の4割は、番外弱者。
・経営で最も価値が高い財産は、占有率1位の地域。
・ランチェスターにとって「N二乗法則の発見」は、一番価値があった仕事。
・「狭い小道では、1000が三によって行く手を阻まれることもある」
・主力艦隊を二分する戦略が、どのような環境においてもいい結果にはならないのである。
・集中砲火の有利性。
・何となく不安に思っていた原因は「戦略と戦術」それに戦略を戦術に橋渡しする役目を持つ「戦略展開」の3つの区別がつかず、これを混同していたことであった。
・先制攻撃をかけ、細分化した特定目標に力を集中化することは、競争に打ち勝つ基本原理である。
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『見切る!』 福田秀人(2006)
○竹花先生にご紹介頂いた「ゼミナール・ランチェスター思考」講師の福田先生の本。
https://www.learn-well.com/blog/2023/10/lanchester-thinking-semi_231020.html
・「見切り」の決断こそ、最重要で最も勇気を伴うもの。
・自分がやると決めたことを途中で「失敗」と断じる大変さ。
・力になる継続もあれば、消耗していく継続もある。
・整理とは、捨てること。整頓とは、整えること。
・「効果が分からないだけに、やめれば、どんなマイナスが生じるかもしれない」
・選択されなかった事業や商品を見切ってこそ、完全に「集中」を実行したと言える。
・(組織の)成熟期までは「組織に貢献できる人材」が採用され、それ以降は「仲良くやれる人材」が採用される。
・プラス発想の甘さ 1)読みが甘い 2)脇が甘い 3)詰めが甘い
・仕入れ、外注先を「品質と納期」の2点だけに絞って評価する。
・厳しい先と取引してこそ、自社も勉強になり、鍛えられ、強くなる。
・経営で最も大事な主導性、イニシアティブが失われる。
・中小企業では、経営計画を作らない会社が多いが、これも正解である。
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