○ブルーバックス本と、SF本(2冊)
===
『疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた』 近藤一博(2023)
・疲労感とは、「休みたい」という「休養の願望」
・疲労感は、脳の中で生じる。
・ストレス応答の時間経過
・ベンシャー社長型過労死 「疲労感がマスクされている」 労働時間の管理や定期的な休息が必要。
・軽い運動により、疲労回復力を高めることで、生理的疲労そのものを減少させる。
・飲酒量が多い人は、ビタミンB1(アリナミン)不足になりやすい。
・新型コロナ後遺症は、ME/CFS(慢性疲労症候群)は、症状がとてもよく似ている。
・うつ病の原因が、脳の炎症であるという説は、ほぼ確かである。
・ヒトの体には、ウイルスも共存している。
・細菌に感染しているウイルスが、バクテリオファージである。
・SITH-1は、ウイルスがつくったものである。
・SITH-1が、うつ病の原因となっている遺伝子であった。
・新型コロナウイルス感染後に、倦怠感を訴える患者に、早い時期に、ドネペジル(アリセプト)を投与すれば、新型コロナ後遺症にならずにすむのではないかと期待されている。
・ワクチンは、新型コロナの重症化は防げても、感染そのものは予防できない。
・うつ病患者は、過労による脳内炎症のため、すでに正常な思考ができなくなっている。(そのため、自殺に追い込まれるまで仕事を続けてしまう)
・うつ病患者では、疲労が火種となり、SITH-1が、その消化を阻むことで、脳内炎症が引き起こされる。
・生体に備わったアラームは、安易に抑制してはいけない。
・ストレス耐性が低いとも言われる「メランコリー親和型性格」は、うつ病になりやすい。
・ストレス耐性が高い人は「対人関係にきわめて鈍感で戦力にならない」という結果が出る。
・披露やうつ病とは、うまくつきあっていくのが正解なのでは。
・ホモ・サピエンスは、SITH-1によって不安が亢進する(たかまる)ことで、怒りと憎しみ、そして強い力を得たのではないか。
・この本の結論は「疲労とは脳の炎症である」ということになる。
===
『復活の日』 小松左京(1964・2023)
・1952年1月、日本の岩国で細菌戦の訓練を受けたアメリカ軍兵士が、合計10個の最近爆弾を、北朝鮮に投下したと証言。
・チベットかぜも、どこかの国の細菌戦の演習だと。
・インフルエンザウイルスというのは不思議な生物。いくらでも変種ができる。
・パグウォッシュ会議 1957年7月 世界各国でCB兵器(化学・細菌兵器)が研究されているのは、公然の秘密。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%B0%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E4%BC%9A%E8%AD%B0
・ある一つの病気の原因がつきとめられると、それを治す方にも使えるが、同時にその病気を起こさせる方にも使える。
・インフルエンザに隠れて、もう一つの未知の病気が進行しているのでは。
・「種の滅亡」という地球の長い歴史にとっては、ごくありふれた、ささやかなドラマ。
・人類は「文化」の名に値するものを持つには、まだ若すぎた。「類」としての全体意識が普遍化されてすらいない。
・1950年代の末頃から、1960年代の初頭にかけて、「核ノイローゼ」が、問題になりだした
・核戦略体制内の人間的要素が問題になった。
・さまざまな幻想をはぎとられ、断崖の端に立つ自分の真の姿を発見することができた時、人間は結局「理知的」にふるまうことをおぼえるだろう。
===
コメントフォーム