○埼玉新聞の書評がきっかけで購入。1章読むごとに、その試合をユーチューブで探し、動画を観る。負けた選手の話を読んでから観る試合は、また入ってくるものが違う。特に第1章と第11章は泣きながら読んだ。人の凄さが伝わってくる。(1冊)
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・五反田にワタナベジムを開く。老舗ジムに対抗するには、アイデアで勝負するしかなかった。
○サラリーマン時代、五反田オフィスに通っていたころ、ワタナベジムを駅のホームから見てたな~。
・あそこで逃げなかったというのが大きい。結果、その後の世界戦でも逃げずに闘えた。
・メキシコでボクサーとして成功するために最も必要なものは「規律」だという。
・規律を守らなければ、毎日毎日のプロセスを踏めないし、計画通り進めることもできない。すべての土台になるのが規律。
・エルナンデスの場合、敗戦と向き合わずに、誰か(師のピントール)に負わせたかったのだろう。
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・オマールは、とにかく規律と節制を大切にした。
・2014年12月30日 井上尚弥が「モンスター」になった日
・(オマールはきちんとした指導を受けられなかった)こんな思いをするのは自分だけでいい。
・情熱がある選手には、幼いころから指導したい。遠回りをしてほしくない。そして自分の経験を伝えたい。だから、可能な限り、アルゼンチン国内を飛び回っている。
・試合後は素直にならないといけない。相手を認めなくてはならない。相手をリスペクトすること。
オマール・ナルバエス戦
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・(井上は)当たり前のことをやっているが、全部の動きでクオリティを極限まで上げていくと、同じボクサーから見ても、何をやっているのかわからなくなる。
・本当のトップボクサーは、基本を繰り返す。それは楽しくない。はっきり言って、練習はつまらないことを永遠にやる。それには強い心が必要で、そうやって精度を磨いていく。
・負けた試合は勉強になるんだよ
・真のチャンピオンは、闘った相手に恩恵をもたらし、幸せにする。
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・井上君は全部が理想的。みんな井上君みたいな動きがしたい。僕だってそうしたい。でもできないから、今のスタイルになっている。だからボクサーの理想。
河野公平戦
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・他人に対し尊敬する心を持つ。
・大切なのは、礼儀正しさ、勤勉さ、規律を守ること。モロニーはその教えに感謝している。
・Winners never quit and quitters never win. 勝利をつかむのは、辞めなかった者だけである。
・負けたから沢山のことを学べた。
・試合でしか学べないことがある。
ジェイソン・モロニー戦
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・負けてしまったけど、(トロフィーを)持って帰ってきたよ。人生はいつも勝つわけじゃなんだ。 ドネアは、二人の息子に向かって言った。
・ドネアはとっさに手を差し伸べ、倒れた係員を支えた。人間は極限の状態になった時、初めて本性が現れるという。
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・父(オマール)は、ボクシングを離れても、リング上のイメージとまったく同じだよ。
・(敗戦後)驚いたのは、オマールが今まで通り練習を始めたこと。何もなかったかのように、当たり前のように練習をしていた。
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・敗者は勝者に夢を託し、勝者は何も語らず、敗者の人生を背負って闘う。井上は、佐野の人生にも光を当て、輝かせている。それが本物のチャンピオンなのだろう。
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