○Kazuma企画「読書会議」の課題本。(3冊)
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『これからの男の子たちへ』 太田啓子(2020)
・(DVやハラスメントをする男性は)どうしてこのような性差別的な考え方を身につけてしまったのか?
・社会から性差別をなくすために、男の子の育て方こそが大切ではないのか。
・Toxic Masculinity 有害な男らしさ
・「男子あるある」で流しがちなことの中に、本当は受け流してはいけないものが混じっていないか。
・Incel=Involuntary celibrate 非自発的な禁欲主義者
・女性とセックスはしたいが、コミュニケーションはとりたくない。
・いろいろな局面において、相手との丁寧なコミュニケーションを意識させることは、男の子たちが「有害な男らしさ」の罠に落ちないためのトレーニングになる。
・「ホメられないと機嫌を損ねる」男性は、自分自身では、自尊感情を供給できないことのあらわれ。
・男性は、達成か逸脱のどちらかで、自分の存在証明をする。
・「マンスプレイニング」自分が常に「女性に教える側、主導する側」にいたくて、女性から学ぶとか導かれるというポジションに立つことに、耐えられない男性。
・「会話の筋力」みたいなものが、男女で違いすぎる。
・コミュニケーションは、相手を対等な存在と見ていないとできない。
・「避妊をしないセックスは、女性に対する暴力」だということを、経験する前に心に刻み込むレベルで分かっておいてほしい。
・小さいうちから、男の子は間違った「強さ」像を内面化している。
・子どもが自分の負の感情を表出しても、他者が受け止めてくれると感じる事。その積み重ねこそが、子供の感情の健全な発達につながる。
・学校というシステムの中に組み込まれているジェンダー不平等にもっと敏感にならなくてはいけない。
・教育を良くしたいと思うなら、お父さんが自分たちの特権を自覚して、したたかに使ってほしい。
・「それをエロい記号にしちゃうの?」
・人間誰しも、偏見にとらわれて、無意識に誰かを傷つけることがあるんだなと成人する前に気づけば、そこから気をつけようと学習もできる。
・男性にとっての「弱さの開示のノウハウ」が必要。
・自分の弱さとの向き合い方、苦しい時や失敗した時、孤独や欲望に負けそうなときにどうするかということを、同性の父親から息子達に教えてほしかった。
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『おうち性教育をはじめます』 フクチマミ・村瀬幸浩(2020)
○うちの奥さんが買ってくれていた本。今回、改めて読んだ。もっと早く読むべきだった。
・子供にまず教えるべきは「プライベートパーツ」(口、胸、性器、おしり)
・人のいのちに直接かかわる場所。あなただけのものだから、大切に扱う。
・高学年以上は、同性が伝える。
・射精の不潔視は、百害あって一利なし。
・マスターベーションを禁止せず、マナーを教える。
1)人に見られない場所でする 2)強い刺激は与えない
・マスターベーションは「手で汚す」というラテン語に由来していていい意味ではない。
そこで、「セルフプレジャー(自己快楽・自体愛)」と呼ぶ。
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『オトコの子の性 思春期男子へ13のレッスン』染谷明日香(著)みすこそ(マンガ)村瀬幸浩(監修)
○『これからの男の子たちへ』で紹介されていた本。あすか先生のキャラが爽やかで、読みやすい。
・包茎の3種類:1)仮性包茎 2)真性包茎 3)カントン包茎(治療が必要)
・毎朝顔を洗うように、少し皮をむいて、洗って戻す。
・ペニスは、勃起時に、4~5cmあれば、射精して、妊娠につながる働き、機能には何の問題もない。
・電話相談してくるのは、女の子より、男の子の方が多い。
・悩みのベスト3は、1位包茎、2位射精・マスターベーション(セルフプレジャー)・性欲 3位ペニスの形や大きさ
・男の子のまわりには、悩みを話せる人がまずいない。
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