○前に読んだ『世界は贈与でできている』近内悠太(2020)にあった下記一文:
>SFの意義は「根源的問いかけの日常化」にある
に惹かれて、日本SF界の3代巨匠の本を読んでみた。やっぱり面白い! (5冊)
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『日本沈没 上下』 小松左京(1973、2011)
・太平洋の、ほんとうの西の岸辺と呼ばれる巨大な海底山脈の上に、日本列島は乗っている。
・太平洋の火の環と呼ばれる環太平洋地震帯、火山帯も「沈める岸」の上を通過している。
・日本は、災害のたびにこれを乗り越えて進む、異国人から見れば異様にさえ見えるオプティミズムが歴史的に培われてきている。
・直観とイマジネーションで予測。
・人間の奔放なイマジネーション、雄大な構想力が、科学の基礎的認識を飛躍的に発展させてきた。
・日本列島は、その中に蓄えられるエネルギーを、地震の形で放出することで、バランスを保っている。
・国を失った日本人が、それゆえに未来に何か特別な役割を果たせるんじゃないかというテーゼ。
・物語を通し、日本の抱える構造的な本質を知ってもらう。
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『日本以外全部沈没』 筒井康隆(2006)
・「これから観光の世の中。遊んでいて金儲かること観光事業以外ない」
「私日本えらい思う。特に日本のタイコモチ偉い思う」
「今の国際情勢ややこしい。タイコモチいちばん安全有利かつ賢いやりかた」
「大学でタイコの勉強してから、部落戻って観光事業はじめた」
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『幻想の未来』 筒井康隆(1968・2017)
○本屋ときがわ町で購入
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『進化した猿たち The Best』 星新一(2017)
○LF林さんのお薦め本
・外観が似れば似るほど、内面で個性を出したくなるのが人情。
・とんでもないことを大真面目で話す。これこそユーモアの本質。
・収集は、1千点のラインを越えてはじめて一人前。
・権威者への早道は、新しい分野をみつけること。
・枠があるからこそ、新しいバリエーションの発見、つまりアイデアの開発のほうに力が注がれることになる。
・一方に面白いものがあり、一方にそれを知らない人がいる。それを仲介する仕事というのは、やっていて楽しい。
・人は、笑ってしかるのちに考えるのである。
・普通ならざることへの直観能力が笑いである。
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