ラーンウェル代表の関根です。
2024年3月5日(火)13時15分~14時15分@Zoomで、「研修の転移と評価」実践会 「実践事例報告会(24年3月)」を開催しました。
メインの報告者は、(株)日本コンサルタントグループの大島伸一さんです。(ありがとうございます!)
当日の内容を、差しさわりない範囲で共有します。(録画した動画は、実践会メンバーのみに共有)
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13時15分~
1.近況報告
・企業規模が大きくなればなるほど、どこに情報があるのかを探るのが大変。
・最後は「人の行動が変わったのか」に行きつくので、やはり転移と評価は重要。
・自社でとった3か月後のデータでも、研修直後に自己効力感が高かった人たちは、3か月後の転移度が高かった。
・100名ほどの参加者のフリーコメントを、どう集計していけばよいのか、頭を悩ませている。
・何をもって「成果」とするのかの定義づけが微妙。
・「3か月後アンケート」を恒常的にやっていくことにした。
・研修直後アンケートも「自己効力感」を測定するものに変える。
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13時27分~
2.大島さんによる実践事例報告
・23年度に実施した3つの研修のフォローアンケートを、24年2月に実施。
・9割が研修内容を活用していた。去年に比べて活用度があがっている。
・ただ、小売業に比べて、製造業は、活用度や「良い結果」が低い。
・①「どのような良い結果が出たか」
②「今後どのような結果が出そうか」
③「活用しなかった理由」
「どのような支援があれば活用できたか」←回答無し
・テーマ、職種のばらつきがある中での研修実施と転移の難しさ。
・何をもって「良い結果」とするか。
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13時45分~ 質疑応答・コメント
・「良い結果が出た」という人たちに、共通している内容があるのか?
・営業は効果を感じている。開発の場合、実践できそうな課題設定も必要なのでは。
・研修後に取り組む課題が、自分の「手の届く範囲」にあるのかが重要。
・小売業では、周りからのフィードバックがある。製造業では、それが少ない。
・自己効力感が高い人は、何らか試している。ただ、その結果を「良い結果」とまで言わないのかもしれない。
・自己効力感の前提として「使う場面の特定」が必要。そこに対してなら「使える!」という自信。
・研修直後の「関連度」と「良い結果」に連動があったのでは? 関連度が低いほど「良い結果」が少ない。
・「良い結果」については、実績、数字だけでなく「こういう行動をしてもらいたい」と研修時に伝えることも必要。
・研修中に組む4~5人のグループで月に1回、フォローをすることを必須にしている。
・「活用場面」や「良い結果」のレベル設定をすると変わるのかも。
・経営に対してなのか、現場に対してなのかので、アンケート結果の提示の仕方が変わる。
・経営ならよりコンパクトに。現場になら具体的なヒントとして細かく。
・被援助志向が低く、周りを巻き込む力が弱いと、自己効力感が高くても、実践度が低くなるのかも。
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14時13分~
●学んだこと・気づいたこと/大島さんへのメッセージ
・大人数・多様な人たちが参加するものであっても、関連性・有用性を担保できる仕掛けを研修の中に組み込むことの大切さを改めて感じました。ありがとうございました。
・今日はありがとうございました。皆さんのコメントや質問から得るものがありました。今後もよろしくお願いします
・大変学びなるご発表ありがとうございました!!
・ありがとうございました。やはりデータを経年で比較して見えてくるものがあると感じました。今年は私たちもデータを蓄積していく年としていますので頑張りたいと思います。引き続きよろしくお願いします
・大島さんありがとうございました。何のために、研修転移を測っているのか、研修評価をしているのかを、常に意識することが必要だと感じました。
・大島さん、ご発表ありがとうございました!研修効果測定と研修効果向上のかかわりが大事だと改めて感じました
・参考になるお話をありがとうございました。コメントを精査するのは難しいですが、受講後のイメージを強く持たせる仕組みが必要なのかなと感じました。
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14時15分終了! 大島さん、参加して下さった実践会メンバーの皆さん、ありがとうございました!
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