○ATD24が開催されるNew Orleansに関する論文と書籍(2本)
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福嶋路(2015)震災後の起業家活動とエコシステムの形成:ニューオーリンズの復興から学ぶ. 商工金融
・災害後、起業家活動が活発化する
・カーズナー(1985)は、企業家の役割として、市場の不均衡を均衡に戻す役割があることを指摘
・NO在住の5名の起業家たちが、NOの将来に危機感を感じ、1999年から、起業支援の活動を開始した
・2007年からNOの住民に占める起業家の比率が増加した。
・NPO Idea Villageのカリキュラム
○比企起業大学・大学院の今後の参考にしよう。
・2009年から始められたNew Orleans Entrepreneur Weekは、3月最終週に1週間かけて市のホールで行われる大きなイベント。
・一般市民が、1票25ドルの投票券を買って、これぞと思うベンチャーに投票する。
○これいいな~。比企ら辺でもやりたい。
・起業家の地元比率が上昇したのは、いくつかの要因が考えられる。
・起業家に接する機会というのは、起業を決意させる一つの要因となっていると言われている。
・相互に助け合いつつも切磋琢磨しながら学び合う一定以上の起業家の集積を創り上げていくことが必須になってくる。
○これこそまさに、比企起業大学が目指している状態。「学習する個人(ミニ起業家)」が集まる「学習する地域」になる。
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『災害とレジリエンス』トム・ウッテン(2014)
・NOの各地区は、都会の地域社会に大きな創造力が眠っていることを教えてくれた。
・本書に書かれているのは、教訓なのだ。
・物語の方が、説明より読みやすく、真実の姿を伝えられる。
・「あらゆるタイプの変わった人たち」を魅了し、受け入れてしまう街。
・NOは、ジャズを生み出した。
・NO市の大部分が、海抜以下に位置する。
・今自分がここで立ち上がらなければ、他には誰も立ち上がらないだろうと気づいた人達。
・ビラージ・デ・レストは、NOで唯一ベトナムの雰囲気を味わえる場所。
・「様子を見るだけ」の大規模な「集団行動」に発展する危険性
・鬱々とした気持ちと戦う方法は、周りの人を助けようと行動を起こすこと。
・自分の人生を自分でコントロールしてきたが、カトリーナがそのコントロールを全て奪い去った。
・地区の運命は、住民が自宅に戻ると決断するかどうかにかかっていた。
・地域づくりとは、利害の一致した目標を達成する為に、住民が協力しあうプロセスを指す。
・地域づくりが始まるのは、住民が集まり、共通の価値観と利益を見出した時だ。
○これ、ほんと難しいよな~。今住んでいる小さな地域でも難しいのだから、大きくなると更に大変。
・学校の引っ越しが影響。広さが二倍半もある校舎。
・「あなたなら大丈夫。あなたなら自分の力で学んでいけます」
・チャータースクールとしてのエジソン・スクールズ社を高く評価。
・ハリグローブの将来は、ハリグローブの若者にかかっていた。彼らを地域社会の原動力に変える準備をしよう。
・皆、マルディグラの準備をしながら「また1年、生きながらえることができたね」と祝っていた。
・早い時期から学校に焦点を合わせるべき。
・学校がうまくいけば、地域全体が上手くいくことは分かっている。
・復興にはキラッと光るアイデアを出せる想像力が必要な場合が多い。
・起業家はキング。最も能力を発揮できる人材。
・初期段階で頼りになるのは、被災地以外の場所の人達。
・恩送りこそ、持続可能な街を作るということ。
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