○毎月の読書会議での課題本。Kazumaのお薦め(1冊)
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『留魂録~吉田松陰の死生観』 松浦光修(2011)
・「赤穂浪士」の物語に、感動するセンスが、あるのかないのか。
・本書の大切な脇役は、金子重之助と野村和作。
・人は、誠実であればあるほど、愛情があればあるほど、深く傷つく。
・目に見えないものが「理」目に見えるものが「気」
・存在するものが、みんな「目に見えるもの」だと考えるのが、唯物主義。
・心はみな一つにつながっているのではないか。
・私のあとに続く人が、私の生き方を見て、必ず奮い立つような、そんな生き方をしてみせるつもりです。
・ほんとうに大切なのは、教師。
・今の世の中にいるのは、成果をあげられそうな時にしか行動しようとしない、そんな人々ばかりではないですか。
・私達が処刑されるのは、今年の冬よりあとでしょう。来年の春というと、まだ時間もありますから、お互いに努力して学問をしましょう。
・二つとない命です。惜しんだ上にも惜しんで、残った人生、最高で最上の生き方をしようではありませんか。
・草莽崛起(そうもうくっき)民間人が立ち上がって、世の中を変える。
・昔は、マルクス主義の歴史研究者たちが、草莽崛起を「サヨク的な革命思想」のように、言いはやしていたが、これは全くの歴史歪曲である。
・正しく生ききれば、やがて心が安らかな気分になるときがくる。それこそが、死ぬべき時である。
・死者の目を意識して生きるというのは、日本人の心の基盤。
・自分を超えたものや人につながっていると感じた時、はじめて生きる手ごたえを感じるような構造になっている。
・これまでの学問で蓄えてきた力が、たぶん私に自然とそう思わせたのでしょう。
・私のささやかな誠の心を、あわれと思う人がいて、その誠の心を「私が受け継ごう」と思ってくれたら幸いです。
・誰の書物でも、誰の学問でも、その長所を取り入れる。
・松陰が死を直前にしてなお諦めきれなかったのが「大学」を設立することであった。
・内政上の活路が「尊王」外交上の活路が「攘夷」であった。
・松陰にとって「学問」とは、人が善く生きるとはどういうことなのかを学ぶこと。
・死ぬまで学びの姿勢を崩さなかった人。
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