○立教大学院講座の準備で読んだ「形式陶冶」に関する古い文献(3本)
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E.A.Kirkpatrick(1906) A Note on Formal Discipline. The School Review.
https://www.jstor.org/stable/1075416?seq=2
・F.C.LewisのSchool Reviewの記事(1905)は、興味深く価値ある貢献であるが、問題もある。
・Lewisが強調する教師の影響はあるかもしれないが、それ以外の要因もある。
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W.A.Jenner(1914) The Modern Psychology and Formal Discipline. The Johns Hopkins University Press.
https://www.jstor.org/stable/pdf/4386956.pdf
・伝統的なFormal Discipline形式陶冶は、Mindを、Mental Muscleメンタル筋肉と捉え、重量と困難を与え鍛えると、General Powerと呼ばれる蓄積されたえぬるぎーができると考える。
・ラテン語を教えることは、形式陶冶の一つである。
・伝統的な形式陶冶説と親しいわけではないBagley(書籍「The Educative Process」の著者)は「数学を学んで心理学のコースに入ってきた学生を見ていると、1つの科目から他の科目に運ばれてきた何があるように思える。これは心理学だけ学んでいる学生には見られない」と述べている。
・形式陶冶では、特定領域での熟達は、他の領域での熟達に役立つ力を与えると考える。
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C.K.(1918)A Plea for the Classics: And Remarks on Formal Discipline. The Johns Hopkins University Press.
https://www.jstor.org/stable/pdf/4387603.pdf
・ラテン語に熟達することで、メンタル発達につながる。
・「Anti-disciplinarians 形式陶冶説反対派」として、Thorndikeがいる。
・ラテン語の熟達に届かないのは、生徒ではなく、教師の責任である。
・教員が、修士課程で学び、プロとして、ラテン語を教えるべき。
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●参考:
「転移のルーツ(源流)を探る」原稿
https://www.learn-well.com/blog/2022/03/roots-of-transfer.html
「転移」文献 Transfer on Trial
https://www.learn-well.com/blog/2022/03/transfer-on-trial.html
Mann,L.(1979)『On the trail of process』
https://www.learn-well.com/blog/2022/03/transfer-roots3.html
「転移」文献 「転移」のルーツを辿る旅(1)
https://www.learn-well.com/blog/2022/02/transfer-roots1.html
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