【木曜日24-33】ROI本(1)

研修評価

【木曜日24-33】ROI本(1)

○オンデマンド動画教材「ROI Boot Camp」の副読本。

===

『The Bottomline on ROI Third Ed.』 Patricia P.Phillips(2017)

○著者は、Jack Phillips教授の奥さん。

―――

●J.Phillipsとの対話

・71.2%のCLOが、ROIを使っているか使う予定である。

・ROIを使う際の課題は?
  結果への恐れ、時間の欠如、難しそうと思われている

・小さなデータのプロジェクトから始めてみては。
・小さなパイロットグループで、それが上手くいくかどうかを試してみる。

―――

●本論

・活動ではなく、成果をベースにしたパラダイムへの変化が必要。

・本書は、ROI手法の全体像をシンプルに提示してく。

・ROIは、プログラム、プロセス、働きかけの投資リターンを示す金融指標である。
・BCR:Benefit Cost Ratioは、ROIを測定する古くからある指標の一つである。

・BCR=1.86:1 プログラムに1ドル投資すると、1.86ドルのリターンがある。
・ROI=86%   プログラムに1ドル投資すると、その1ドル+86セントのリターンがある。

・Payback Period 投資した金額が、1年以内に戻ってくることが望ましい。

・ROEを、Return on Expectationsと呼ぶのは意味がない。
 ROEは、Return on Equityであり、経営陣を混乱させることになる。

・ほとんどの組織で、1%未満の予算が、測定と評価に使われている。

・ROIを実践する候補となるのかを判断する15の質問
○これは、オンデマンド教材の最初にも出てきた。

・評価パズル

・J.Phillipsは、D.Kirkpatrickの4レベルに、5レベルを追加した。

・ROI手法プロセスモデル

・12の原則

・Business Alignment Model

・1.Evaluation Planning
 2.Data Collection
 3.Data Analysis
 4.Reporting

・金銭価値への転換:アウトプット、品質、時間節約、歴史的費用、他の指標との連動、受講者や上司の見立て

・コストに関して、When in doubt, leave it in 迷ったら、コストに入れておく。
・Intangible benefitsに関しては、When in doubt, leave it out 迷ったら、外す。

・(高くでるより)低いROIの方が望ましい。

・Chain of Impact

・Joan Kravitzの例(CFOたちとのやりとり、成功例)

・Communication Process Model

・最初のROI測定の報告は、経営陣にしっかり行うべきである。
・評価プロセスがルーチンとなり、経営陣が慣れてきたら、1ページサマリーでもよい。

・Senior Management 経営陣とのやり取りで考えるべき質問:
 1)Do they believe you? 2)Can they take it? 

・ステークホルダーが持つ質問「Are our investments in people paying off?」に、ROIは答えていく。

・RMC社のケーススタディー

・ROI Forecasting ROI予測

・ROI事前プログラムモデル

・ROI予測では、プログラムの独自効果の検証ステップが無い

・L1測定時に、プログラムに参加した受講者本人に訊く。

○この辺は、ATD24で参加した「15分でROI」と近いかも。

・L3測定時のROI予測は、Utility analysisが、ベースになっている。

・ROI実践時のBarriers障害:時間がない、スキルが無い、失敗への恐怖、間違った前提

・FAQ
・挑戦となるのは、実際の金銭的ベネフィットの提示である。
・ROI測定は、総予算の3~5%程でできる。
・全プログラムの内、5~10%が、ROI測定の対象になる。

・ROI分析に合わないのは・・・

・ROI分析に合うのは・・・

・ROIへのROIは?
  ROI実践そのものに、価値がある。

===

投稿者:関根雅泰

コメントフォーム

ページトップに戻る