【木曜日25-1】年末年始に読んだ本

木曜日

○24年12月末~25年1月初めに読んだ本(10冊)

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●経営

『社内埋蔵金をお金にする知恵』井上和弘(2011)

○きのとや社長 長沼さんの本にも出てきた方の本。積読になってた。

・今の商売の役に立ってない資産、これが「社内埋蔵金」の正体。

・売り上げを上げれば上げるほど、資金が不足する。

・自社が繫栄し、利益を出す=顧客が、自社の良さを認めてくれること
・研究開発を進め、自社を進化させ、品質を上げ、顧客志向に合ったサービスを新たに開発していく。

・親会社、子会社での取引に関して、節税ではなく、租税回避とみなされる場合もある。

・経営は、
 1)利益率の高いビジネスを志向するか
 2)商品、製品をいかに早く現金化するか の2つ。

・2つの実績数字をつかむ
 1)毎日、いかなる商品が売れていったか(販売実績)
 2)毎日、いかなる商品が残ってしまうのか(在庫実績)

・お客様から早く売掛金を回収する。買掛金は、売掛金を回収した後に支払えばよい。

・毎月末日の預金残高は、ぎりぎりで正しい。
・月商の1/2もあれば十分。
○ここは怖いよな~。別の方は「月商の2か月分は必要」と言う。

・減価償却の多さは、誇りである。

・利益が大幅に出そうなときにこそ、不良資産の処分で、評価損を発生させ、税引き前利益を減らすことこそ正攻法。

・好景気の時に繰り上げて返済を多くしておく
・違約金を払ってでも、借入金を多く返済して、不況に備える。

・企業体力を具体的に測る要素は2つ
 1)よく儲けている(収益性が良い)
 2)その儲けが蓄えられている(安定性が良い)

・企業体力指数(体力)=総資産経常利益率ROA(収益性)×自己資本比率(安定性)

・ROA:Return on Assetsは、10%は欲しい。

・合格体力指数 300=10×30
 目標体力指数 420=12×35
 超優良企業  1000=20×50

・業種によって、体格、体質は異なる。

・自己資本比率の最低の目安は、33.3%

・御用金(収益)づくりの肝は、時流即応。
・自社の売り物を時代の変化に合わせ続ける。

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『井上和弘の経営の核心 102項』井上和弘(2024)

○上の井上先生の本が良かったので、購入。

・企業体力指数が、300に達しなければ、それは経営体質のどこかに問題を抱えている。

・社長の仕事は財務。倒産の多くは、借金過多になったのが原因。

・グレーの部分にある事項もホワイトの部分にしっかり入れられるだけの減価償却や、法人税の知識の裏技を含めて、エビデンス(証拠書類)をしっかり押さえてほしい。

・社長は否応なしに、お客様の中に自分の身を置く。

・言いたくてもその場で言わない。言うなら1週間後に。

・手離れの悪い売りモノを柱にするのも、儲ける方法。

・執念のある人物と仕事をした時が、一番成果が大きかった。
・社長には「しつづける」ことができる執念が必要。

・「あなたの会社の商品とは何ですか?」

・商品の「前と後」を売れ。

・社長の得手の分野でつまづくことが多い。
・不得手の分野をカバーしてくれる片腕を持つ。

・小さな会社がたくさん集まったネットワーク会社で闘うのも一つの戦略。

・「人はミスを犯す」 だからチェック行為が必要。

・オーナーは、60歳~70歳を継承期間と考えるべき。

○井上先生の本、勉強になるので、JMCAさんで、複数冊とCDを購入。

https://www.jmca.jp/prod/1011/1445/

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『先読み!ChatGPT』古川・酒井(2023)

・個人情報や機密情報などを入力してはいけない。

・自分が何を知りたいのか、何を学びたいのかを言葉にできないと、情報にたどり着くことはできない。

・対話形式のやり取りを通して、自分のレベルに合わせた内容の研修を受けられるAIが生まれる可能性もある。
○パーソナライズ(個別化)された学習機会の提供は、AIを使ってできるかも。

・AIが指導役として、1~2年目社員につく。
○書類添削以外に、AIが指導できそうな内容には何があるか。少し考えてみよう。

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『ChatGPT 最強の仕事術』池田(2023)

○日本経営合理化協会さんのCD(24年8月号)についてきた本。
 著者のCDを聞いてから、本を読んだ。

・生成AI利用時のガイドライン
  https://www.jdla.org/document/

・指示、条件、対応のプロンプト例
○これ使えそう!

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『金利を見れば投資はうまくいく 日本編』堀井正孝(2024)

○日本経営合理化協会さんの「月刊講話経営塾」CDと一緒に送られてきた本。

・金利の変化はサイン。

・景気には、主に5年周期と10年周期のサイクルがある。
・2つのサイクルが、下向きに重なる約10年に一度、大きな景気後退局面が訪れる。

・長短金利差は、景気の先行指標。
・長期金利上昇で、長短金利差が拡大し始めたら春。

・景気サイクルは、米国から始まる。
・米国→欧州→日本の順番で景気が移り変わる。

・銀行の融資姿勢:信用サイクル
・銀行が元気だと、景気も元気になる。

・利上げ後に景気後退。

・住宅ローンの金利タイプは、変動型が約8割、固定型が約2割。

・円安継続か?

・米国は、早期に景気回復。日本は、米ドル高、円安なのに、利上げが進まないジレンマ

・2025年~2026年 米国、欧州、中国、日本の景気が「春」に?

・2027年 日本の景気減速、円安終了へ。

・投資環境スコアが、-6を下回ると、景気後退局面が訪れる。

・資産運用が苦手と思っている人こそ、堅実な投資ができる。
・長期投資性向のコツは「分散投資」
・時間分散とポートフォリオ分散の組み合わせが、成功への近道。

・毎月末に1万円ずつなど、定期的に定額を購入する。

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『2030年 お金の世界地図』J.ロジャーズ(2024)

・歴史から学び、歴史の流れを踏まえた上で、未来を予測する。

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・戦争が起きて、価格が暴落した国への投資は、長い目で見ればリターンを得ることが多い。
・今後10年間で成長する可能性がある国に投資したいなら、すでに戦争や大災害が起きているかどうかを確認する。
・Buy Disaster 災害は買い

・お金は、安心、リターン、開放性がある場所に集まる。

・解き放たれた人間の精神=アニマルスピリッツ
・血気や野心によって、予測不能で合理的に説明できない行動する心理。

・歴史的に見て、重い債務を抱えている国は、没落を余儀なくされることになる。

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・歴史上、増税をして発展した国は存在しない。

・移民の受け入れは、コントロールが必要。
・保護貿易主義が、良い結果をもたらしたことはない。

・日本:戦後の栄光はもう訪れない。

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・人口が減少し続け、借金が急増し続ける国に発展がもたらされた例はない。

・世界には、日本で働きたい、学びたいと考えている人が少なくない。

・日本において、将来性がある産業が一つが観光。
・観光産業は、費用対効果が高い。

・人々が熱狂しているときこそ、かえって慎重になるべき。
・多くの人々が悲観しているときは、相場に挑むべき。

・分散投資ではお金持ちにはなれない。
・本当にお金持ちになる方法は、集中することであり、卵を一つのカゴに入れること。

・わかるものだけ、自分自身が良く知っているものに投資をする。
・リサーチや勉強が面倒に感じられるなら、最初から投資に手を出すべきではない。

・他人の声に依存することなく、自分自身の力で判断するためには、常に学び続けること。

・危機はチャンスに通じる。
・危機にこそ好機を探る。

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●歴史

『空白の日本史』本郷和人(2020)

○東大大学院時代に、歴史の授業で受けていた本郷先生の本。

・西にあるものは、尊い存在だと思われていた。
・時代の転機となった「白村江の戦い」663年。

・西暦700年前後は、まさに日本という国が生まれた時代。

・マルクス主義的な歴史観は、階級的闘争として歴史を見る。

・日本が多神教であった一番の理由は、自然が豊かで、適度に過ごしやすい環境であったこと。

・政治と軍事を行うのが将軍。

・西暦600年には、日本列島には、600万人ほどが住んでいた。
・関ケ原の戦いがあった1600年代の人口は、1200万人前後。

・演繹法と帰納法の先に、アプリオリという思考法がある。
・理屈ではないが、感覚的に何となく理解ができる。
・今までの蓄積が熟成されて、演繹、帰納を超えた「なんとなくいいな」「なんとなくよくないだろう」という判断ができるようになる。

・人類史の最も古い時代における家族形態とは、大家族制ではなく、「単婚小家族」と呼ばれる家族形態が一般的。
・子供たちが成長したら、親元から巣立ち、自らのパートナーを見つけ、子供を産む。生まれた子供は平等に育て、時が来たら巣立ってもらう。
○この「単婚小家族」が、うちの家族形態になるのかも。

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『世界史としての日本史』半藤一利・出口治明(2016)

・白村江で大敗を喫したことが、日本の初めての挫折。

・日本は、世界の中では田舎だったから、長い間安定して、皆が不通に暮らしていた。

・日本特殊論が、拠り所にするのは、天皇制。

・(薩長は)攘夷は捨てて、江戸幕府の開国・富国強兵路線に転換して、明治維新をやった。

・自尊史観は、自虐史観の裏返し。

・第二次大戦を理解するうえで、一番大事な人間は、ヒトラーとスターリン。

・明治の指導者の勉強ぶりは並々ならないものがあった。

・政府と軍が分かれてしまっているところが大きな問題。

・冷戦は、日本にとっては幸運の代名詞だった。
・資源がないわが国は、協調路線で貿易でうんと稼いだほうがいい。

・1940年体制は、満州での実験から学んだことを、本国でやろうしたもの。

・新書を4~5冊読んだぐらいではだめ。
・きちんとした本を、ある程度苦労して、自分に負荷をかけて読んで、初めて自分の実になる。

・団塊の世代がやったのは、未熟な全否定運動(全共闘)

・「人、本、旅」で勉強する。
・これからは知的能力の再生産が必要になる。

・選挙に行かないというのは、今の政治に何の不満もない、お任せしますと宣言しているも同然。

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●創造

『荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方』荒木飛呂彦(2024)

・すべての物語は、主人公vs悪役という構成になっている。

・「悪とは何か」という作者の哲学が反映される。
・自分にとっての身近な悪とはどういうものか。

・編集者からの指摘を否定ととらえるのではなく、「うまくいってない何かがその漫画にあるんだな」と意識を転換させるのが良い。

・「節税とかどうしているんですか」と聞いてきた漫画家たちがその後、ヒットが続かなった。

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『小説』野崎まど(2024)

○日経の書評を読んで購入。

○すごい本と出会ってしまった。

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投稿者:関根雅泰

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