よく頂戴する質問(FAQ)をまとめました。
一つは、現場で、部下・後輩指導をしている上司・先輩の立場の方々からよく聞かれる質問です。もう一つは、そういう方々を支援するための研修を企画している人事教育担当の方々からよく頂戴する質問です。
1.現場でOJT指導をしている上司・先輩からのFAQ
●業務との両立をどうすれば?
確かに、多くの先輩社員がここに苦労します。対策として、自分一人で教えようとせず、周囲のメンバーの力を借りてください。そのためにも「上司との合意」「周囲への協力依頼」「新人への説明」が必要になります。まずは、自分の周りにどんな人がいて、どんな点で新人指導を手伝ってもらえそうなのか、リストアップしてみることをお勧めします。無料WEB教材「先輩社員向け」に「上司インタビュー」や「人脈マップ」等のツールを載せていますので、そちらもご参照ください。
●自分が教えていいのか? 自分に教えられるのか?
入社年次が浅い方(2~3年目)ですと、当然抱く不安かと思います。「自分もまだ教わる立場なのに、新人に教えていいのか?」と。ただ、上記の通り、全部を一人で教える必要は無いので、新人には「誰が、何に詳しいのか」を教えてあげてください。そうすることで、新人が訊ける相手が増えますし、皆さんの負担感も減ります。皆さんは、新人の気持ちが分かる、話しかけやすい先輩として、新人に接してあげて下さい。それで十分なのです。私たちが東京大学で行った調査では、年齢の近い先輩が「同質な他者②」として、新入社員の組織適応を促していました。
●世代や価値観のギャップがあるのでは?
新人と「一回り以上年齢が違う」「自分の子供ぐらいの年齢」という場合は、やっぱり不安に感じますよね。当然、ギャップはあるでしょうし、お互い戸惑うことも多いかと思います。「相手は、自分とは違う人」と割り切って、自分にはない違いを、楽しむぐらいになれたらいいですよね。まずは、新人の話に耳を傾けてください。「今どきの若い奴は、分からん!」と、自分のシャッターを下ろさずに「今の子は、そう考えるんだ~」と、新たな発見を楽しんでみてください。私たち自身の心を若く保つことにもつながりますよ。
●新人の反応が薄い。どこまで伝わっているのか分からない…
年長者が、新人に教える時には、よくありますよね。教えている相手が、目を合わせない、返事もない、頷きも無かったりすると「ほんとに、分かってるのか?そもそも聴いているのか?」と、イラっとすることもあるでしょう。でも、相手の反応が薄くても、伝わってないわけではなく、そういう表情や仕草が出来ていないだけかもしれません。口頭では上手く表現できなくても、文字や映像なら表現できたり。スマホで、教えた内容を入力させたら、よく分かっていたりと。私たちも、一方的に伝えようとせず、相手にどれだけ伝わったのか、相手の理解度を確認しながら、教えていく必要がありますよね。
●どこまで教えて、どこから任せるか、悩む…
これは、新人配属後、数か月たってくると、よく出てくる苦労です。ある程度教えたから出来るとは思うけど、任せるには怖い。そもそもちゃんと理解できているのかも不安。自分でやった方が早いし確実。と、任せることができないのです。ここについては、上記でもあげた「理解度の確認」と、全部を教えない教え方「スキャフォルディング」という手法が役立ちます。スキャフォルディングについては、共著「対話型OJT」もご参照ください。
参考:対話型OJT
2.研修を企画する人事教育担当者からのFAQ
●どの分野の研修が、最も強いのか?
新入社員を指導育成する先輩社員(メンター/OJTトレーナー)に対する「教え方」研修が最も強いです。東京大学大学院 中原研究室 修士課程において「OJT/組織社会化」に関する実証研究を行い、そこで得られた学術知見を基に、研修を設計、運営しています。メイン講師の関根は、OJTに関する書籍も多数執筆しています。
参考:提供サービス
●他社での実績や評判は?
2006年からお手伝いしている会社様が2社、2008年から15年近くお手伝いしている会社様が4社、それ以外にも、10年以上お付き合いしている会社様が殆どと、息の長いお付き合いをさせてもらっています。その企業様の状況を理解し、現場の状況に合わせた研修を実施している点が、評価されているのではと思います。
参考:お取引実績とお客様の声
●リアルでも、オンラインでも、対応できるのか?
はい!どちらでも対応可能です。オンラインでは、主にZoomを使いますが、TeamsやWebexでの対応も可能です。
●金額の目安は?
半日~1日研修での目安は、40万円~60万円ほどです。事前にお見積書を提出します。
●打ち合わせは、どのように進めていくのか?
まずは「お問い合わせフォーム」からご連絡ください。その後、メールやZoom、対面で、お打ち合わせの上、御提案書と御見積書を提出します。それらを基に、自社に合う研修であるかどうかご判断頂けたらと思っています。