雑誌「人材教育」10年2月号の中原先生の記事
「新人こそが組織活性化のカギ!?」を読んで色々考えさせられました。
今後のために記録に残しておきます。
(・引用/要約 ○関根の独り言)
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・組織社会化と組織活性化の間には「矛盾」がある。
・組織社会化のプロセスでは、若手の「やんちゃな部分」を削除する
方向で物事が進む。
・組織活性化を促すためには、すぐに「成長したね」となっては困る。
・「やんちゃな部分」がずっと残るのも困るが、それによって職場に
「ゆらぎ」や「ゆさぶり」が生じた後で、次第になくなることを望むはず。
・新人の組織社会化が成功したときこそが、新人による組織活性化の終焉。
○これは、面白いなー。言われてみればその通りだよなー。
新人として入って間もない時点で感じた疑問や問題意識が
だんだんと組織になじんでいくにつれ、なくなっていく。
「こんなもんなんだろう」と当たり前になっていく。
そこに「自身が成長した、大人になった」と感じて一抹の寂しさを覚えたり、
逆に、組織の中では疑問が少なくなった分、仕事はしやすくなったりする。
その時期がちょうど、新人フォロー研修を過ぎて、2~3年目あたりなのかも。
研修での少ない経験しかないけど、1年目と2~3年目では、
研修内で出る発言や物の見方がやはり違う気がする。
2~3年目から1年目を見ると、とても幼く見ている気がする。
ある程度のゆさぶり、ゆらぎを与えた後で、やんちゃな部分が次第に
消え去っていく。
それを手助けする一つは、1年後に後輩が入ってくることなのかも。
新人を見て、自分の1年前をふり返る。
(しかし、後輩がなかなか入ってこなかった世代(バブル入社)は
どうだったんだろう。)
・新人の組織社会化と組織活性化のダイナミズムを描き出す研究があったら
面白い。
・1980年代以降、膨大な数の組織社会化研究において新人や若手は、
「染められる=社会化」される存在として描かれてきた。
・一方で新人自身が職場に与える影響は、十分に考慮されてきたとは言えない。
経験的には多くの人が「新人による組織活性化」を事実として知っており、
望んでいるにも関わらず、そのインパクトを明らかにする研究は限られている。
・新人が配属された職場とそうでない職場を比較して、職場の風土や
コミュニケーション環境がどのように変化するかを定量的に把握する研究
も面白いかも。
○このあたりは、俺の研究テーマとも関わってくる部分。
大きなヒントになるかも。
尾形さんが「新人による組織活性化」の研究はしている。
https://www.learn-well.com/blog/2009/10/post_92.html
俺にできることは何か?オリジナリティーは?
・「新人による組織活性化」を、「新人を採用する意味」として、積極的に
打ち出してもよい。
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中原先生、どうもありがとうございました。
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