「パフォーマンス・コンサルティングII~人事・人材開発担当の実践テキスト」
○前著から更に具体的、実践的に。
研修営業の現場で、すぐに使える。
(・引用/要約 ○関根の独り言)
・HRの実務家が戦略レベルの発想-打ち手やソリューションよりも、
パフォーマンスや成果を重視-で取り組んだ場合、組織に対する効果は
直接的でプラスになる。
・職場のパフォーマンスに影響を及ぼす8つの根本的原因
●第1章 ニーズの階層構造
・ニーズの階層構造:
1)事業ニーズ
2)パフォーマンスニーズ
3)職場環境ニーズ
4)能力ニーズ
・パフォーマンスコンサルタントは、経営陣と信頼関係を築くことが重要
信頼関係を築くべき適切な人物を特定することが重要。
●第2章 GAPS!ロジック
・G:Go for the SHOULD
A:Analyze the IS
P:Pin down the CAUSES
S:Select the right SOLUTIONS
●第3章 事業とパフォーマンスの「あるべき姿」を明らかにする
・PCのプロセスは「前半が重い」
・分析を始める前に、収集した情報をどのように使うつもりかを決めておく
・「違いをもたらす行動」を明らかにする
・スター従業員と彼らの上司が支持している情報はかなり信頼できる
・今日従業員が行っている仕事のほとんどは、頭を使う仕事であり、
観察しづらい仕事である。
・スター従業員に聞く「6つの切り出しの質問」
1)この話し合いでは、まず~の事業目標(パフォーマンス成果)について
お話しを伺いたいと思います。
2)この成果を達成するために具体的に行っていることを教えて頂ければ。
この成果を実現するためにとっている仕事の進め方や行動について、
一つ一つ順を追ってお聞かせ頂けますか?
3)この成果を生み出すために行いたいと思っているのに、今は行っていない
手順や行動がありますか?
4)この成果がうまく達成できたかどうか、どうしてわかるのですか?
成果が見事に達成できたと判断する上で、どのような基準があるのですか?
5)この成果を達成しようとするときに、組織内にはどのような障害や
阻害要因がありますか?
6)この成果を達成しようとする時に、組織内にはどのような促進要因が?
●第4章 事業とパフォーマンスの「現状」を明らかにする
・スキルレベルが高く、活用頻度が低い→おそらく職場環境の問題
・活用頻度 1~6 スキルレベル 1~5 でアンケートをとる
●第5章 「原因」と「解決策」を明らかにする
・8つの原因
1)組織の外部要因
2)組織の内部要因(職場環境):
役割や期待のわかりやすさ、コーチングや強化、インセンティブ、
業務のシステムやプロセス、
業務に必要な情報・人材・ジョブエイドの利用しやすさ
3)個人の内的要因(能力):
スキル・知識、固有能力
●第6章 クライアントと契約する
・PCのプロセスでは、2度契約を結ぶ:現状分析の前、ソリューション提供の前
●第7章 クライアントとの信頼関係を深める
・ACT:Access(接点)、Credibility(信用)、Trust(信頼)
●第8章 ソリューションの要求を受けて始める-リフレイミング
・3種類の質問:
1)あるべき姿の質問 (事業:数値、パフォーマンス:行動)
2)現状の質問(事業:数値、パフォーマンス:行動)
3)原因の質問(The Gap Zapper)
●第9章 パフォーマンスコンサルティングの機会を自ら見つける
・事業目標=事業部が将来成功するとしたら、達成されなければならないこと
●第10章 よくある質問
・PCが経営会議に参加することで「経営陣が思いもよらなかった様々な問いかけ
をして、その問いに対する答えを出すのを手伝ってくれる」
・HR関連業務の三分類:事務処理、戦術、戦略レベル
・PCは、戦略レベルの仕事を見つけ、事業成果を
最大化することを意図したプロセス
・効果測定は、後から行うのではなく、最初から取り組むフロントエンドの
プロセスだということ
●訳者解説・あとがき
・PCでは「人の行動と成果に影響する要因は、従業員個人の要因だけでなく、
職場環境要因などがあり、スキル・知識の習得だけでは変わらない」という
前提にたっている
○自分は「原因分析」が弱い。ここが今後の課題。
○「パフォーマンス・コンサルティング」
https://www.learn-well.com/blog/2009/06/post_249.html
「パフォーマンス・コンサルティング2.0:何が同じで何が変わったのか?」
(著者 D.ロビンソンによるASTDでのセッション)
https://www.learn-well.com/blog/2008/06/post_104.html
「パフォーマンス・コンサルティング~研修作りから成果創造」
(訳者 鹿野先生による慶応MCCでのセッション)
https://www.learn-well.com/blog/2009/08/post_250.html
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