2013年8月31日(土)10時~12時 @ 青学HIC
青学HIC M1のIさんからのお誘いで
「組織社会化研究の概要とAOM2013参加報告」という勉強会を
担当させて頂きました。
参加者は、青学の院生の方々中心で、皆社会人です。
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1.「組織社会化」研究の概要
入山先生の本(2012)が、経営学の全体像を、
とてもわかりやすく示しています。
「組織社会化」は、経営学の中では主に「ミクロ分野」に位置する
「OB:組織行動論」の中で取り上げられます。
経営学と教育学を架橋しようとしている東大の中原先生の著書
『経営学習論』(2012)の中で、「組織社会化」は、教育機関から
組織に入る過程として位置付けられています。
もちろん、一つの組織から、別の組織へと「再参入」する中途採用者に対する
「組織再社会化」という研究もあるのですが、それでも大部分の
「組織社会化」研究は、いわゆる新入社員を対象にしたものです。
(Ashforth, Sluss & Harrison 2007)
上記を述べたAshforthらは、最新のレビュー論文(Ashforth, Myers & Sluss 2012)で
組織社会化研究における主要な5つの領域を示しています。
1)社会化段階モデル
2)社会化戦術
3)新人の能動性
4)社会化内容(新人の学習)
5)新人適応
私の修論「新卒社員の組織社会化を促す社会化エージェントの役割分担」と
いう研究は、「社会化戦術」を行う「社会化エージェント」に関する研究に
位置づけられます。
勉強会では、社会化エージェントに関する先行研究を概説した上で、
私の修論の研究内容を紹介しました。
こちらは現在、投稿論文化をはかっていますので、時期を見て、
ブログ等でも共有します。
最後に、私の目から見た「組織社会化研究のトレンド:最近の傾向」として
といった話をしました。
Local socializationについては、
Ashforth, Sluss & Harrison (2007)
Socialization in organizational context の中で触れられています。
(レジュメはこちらのブログから↓)
https://www.learn-well.com/blog/2012/04/2012.html
Co-workersに着目した研究は、最新(2013年8月)の
Academy of Management Journal でも、2つの論文がそれに関するものでした。
Onboarding(オンボーディング:新人を船に乗せる)に関しては、
The Oxford Handbook of Organizational Socialization 2012
の中で、実践事例ということで複数が紹介されています。
https://www.learn-well.com/blog/2012/09/the_oxford_handbook_of_organiz.html
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2.意見交換
参加者の方々からは、多くの質問やコメント等を頂きました。
・リニアの関係だけではなく、面や場でも捉えられないか。
・不良青年の社会化においては、ピア(仲間)の影響が大きい
・矛盾するやり方、考え方を知ることも、新人にとっては重要
・中途採用者が少ない会社では、同期という存在がいない
・外資系ではジョブディスクリプションが厳密な所とそうでない所がある。
厳密な会社では「グレーゾーン」や「ニッチ」はやらない人もいる。
・アメリカの企業は、ショートタームで考える。
後半の話から、AOM2013参加報告につなげてお話しをしました。
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3.「AOM2013」参加報告
今回のAOMでは、厳密なジョブディスクリプションの範囲外である、
「Extra role behaviors役割外行動」として「OCB組織市民行動」に関する
研究が多かったような気がします、と。
(AOM2013参加ふり返り)↓
https://www.learn-well.com/blog/2013/08/aom.html
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終わった後は、青学キャンパスそばのイタリアンレストランで、
昼食をご馳走になりました。
貴重な休日にご参加下さった皆さん、そしてお声掛けくださったIさん
ありがとうございました。
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