新人フォロー研修に「漫才」を。

6.フォローアップ研修に関して

2013年10月、ある会社様で「新人フォロー研修」を実施しました。
今回はその研修の中に、モクレン(野村さん、矢島さん)の二人による
「漫才師に学ぶ上手なコミュニケーション」
というセッションを入れさせて頂きました。
(ご快諾くださったご担当の方々、ありがとうございました)
どんな内容であったのか、さし障りのない範囲で共有します。

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1.ウォーミングアップ
 目をつむった人に、手の握り方で、ある「言葉」を伝える。
2.「ボケ」と「ツッコミ」を体感するワークショップ
 ここでは、「ウソつけ!」とツッコミが入るようなボケを考えます。
 たとえば、「いやー、最近身長が、150cmぐらい伸びましてね~」
 「ウソつけ!」みたいな感じです。
 新人さんが、それぞれボケるので、皆で突っ込みます。
 その時面白かったのが、新人さん達が皆一様に
 「うわ、突っ込まれると、気持ちいいです!」と言っていたことです。
 矢島さんの解説では、突っ込みは
 「相手の言ったことにきちんと反応してあげることであり、
  “サービス精神”の表れである」とのことでした。
 「なるほど~。確かに・・・」と実際に、自分がボケて、突っ込まれて
 相手がきちんと反応してくれる気持ちよさを実感しました。
3.「メタ認知」を体感するワークショップ
 「こういう仕草の時、人間はたいていこう思っている」
 と感じる時を、参加者が列挙します。
 例:腕組み、踏ん反りかえる
 それらを、インプロ役者でもある野村さんが、お客様役として演じます。
 そのような仕草を取る相手に対して、
 新人さんはどのように接したらよいのか、実際にやってもらいます。
4.ふり返り
 新人さん達に
 「漫才師に学んだことで、実際の仕事に役立ちそうなことは?」
 と聞くと、こんな答えが返ってきました。
 ・お客様と接することが多いので、その時には相手の仕草にも着目したい。
  ボケとつっこみは、お互いを尊重することから生まれると思った。
 ・メタ認知は無意識にやっていたかもしれない。でも気づいても、
  自分から相手に声をかけることはなかった。
  自分から声をかけることが、相手に対する気遣いなんだと分かった。
 ・サービス精神を発揮するには、自分が能動的に
  コミュニケーションを取ろうとしないといけない。
  ボケに対するツッコミがフォローであれば、
  教わった時にさらに質問することもフォローになるのかもしれない。
  そこが自分はできていなかった。
===
●参加者アンケート(許可を得て転載)
・無意識に相手の行動から自分の行動を選択する「メタ認知」は、
 職場で働いている時に、自然にやっていることであり、
 笑いと仕事の共通性に驚きました。
・困った時、会話がない時に、自分から声をかけていくことが大事。
・「研修」と名がつくものなので、正直話を聞くだけでつまらないものと
 思っていました。
 しかし、モクレンの野村さんと矢島さんと一緒に参加し議論することや、
 インプロを自分たちで行うなど、参加型の研修であったので、
 楽しくできましたし、自分たちの本音を出せる良い環境が作れたと
 思います。来年もぜひやるべきだと思います。
・得るものが多かった。自分のこれまでを振り返るよい機会になった。
・悩みを共有化することで、他分野で仕事をする人の悩みや工夫を知り、
 それぞれの悩みのほとんどがコミュニケーションによるもの、
 コミュニケーションで解決できるものであることが知れてよかった。
・メンターから指導を受けるにあたり、自身の課題が「質問能力の欠如」
 であることが判明したので、この点を念頭において、さらに多くの
 情報を得て、実にしていきたい。
・アイスブレイキングを大事にする。私の業務では、お客様と接することが
 多いので、メタ認知が非常に参考になった。
・「会話はフォローのしあい」というのが印象に残った。
 意識して会話することで、相手との距離を縮められると思った。
・相手に与える印象と、自分が与えようとしている印象を
 合わせていくことが重要だと学んだ。
・和やかな雰囲気でできたことがとてもよかった。
・コミュニケーションのプロからワークショップ、学術的観点を通して
 学ぶことができた。
・非常に実用的であった。
・一風かわった研修内容で楽しく、役に立つものであったと思います。
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私自身、一緒に「ボケとツッコミ」そして「メタ認知」を体感する
ワークショップに参加して、
「これは、お客様と接する営業や販売員には必須かも」 と思いました。
弊社は、新人を育成する「OJT指導員」に対する研修がメインなので、
営業研修等はほとんど実施しないのですが、
今回のモクレンによる「漫才師に学ぶ上手なコミュニケーション」は、
営業研修の一コマとしても、非常に有効なものであると思いました。
その他にも、私たちが気付かないような活用の仕方があるかもしれませんので
今後お客さまのご意見を伺いながら、色々考えていきたいと思います。
「お笑いを教育に」「漫才と研修の融合」
多くの可能性を感じた研修でした。
モクレンのお二人、ありがとうございました。
そして、本企画を了承してくださったご担当のTさん、Iさん、
参加者の皆さん、ありがとうございました。
(「漫才と研修の融合」 https://www.learn-well.com/blog/2013/09/post_394.html )

投稿者:関根雅泰

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